探偵ロマンス
探偵ロマンス - ドラマ テレビ番組 49:14. story about 20世紀初頭、帝都。 世界大戦による好景気は終えんし、超格差社会となり、街にはスラムがあふれ、スペイン風邪がまん延し、犯罪や強盗がはびこり、人びとはヒーローの誕生を待ち望んでいた。 のちに江戸川乱歩となる平井太郎(ひらい たろう)(濱田岳)は、シャーロックホームズや怪盗ルパンなどを書いたドイル、ルブラン、ポーといった海外の推理小説家に憧れながらも、まだ何者でも無く、安い賃金の仕事を転々としながら、友人・初之助(はつのすけ)(泉澤祐希)と、その日の飯にありつくのがやっとの貧乏生活を送っていた。新聞社などに原稿を持ち込んでも全く相手にされない太郎の小説に、いつも感想を送ってくれる文通相手の村山隆子(むらやま りゅうこ)(石橋静河)からの手紙が、唯一の心の救いだった。 ・・・そんな太郎が、初老の名探偵・白井三郎(しらい さぶろう)(草刈正雄)と出会い、ピンチにめっぽう強い三郎のユーモアとペーソスあふれる人柄に魅了される。一方、三郎は、純粋な太郎から飛び出す突飛な発想を面白がり、あふれ出る熱情や叫びに心動かされ、二人はバディを組み、探偵稼業へと乗り出していく。 謎の犯行予告状にはじまり・・・・・・太郎は、上海帰りの魅惑の貿易商・住良木(すめらぎ)(尾上菊之助)や、秘密倶楽部の妖艶な女主人・美摩子(みまこ)(松本若菜)、太郎を見下す新聞記者の潤二(じゅんじ)(森本慎太郎)、三郎とは犬猿の仲の鬼警部・狭間(はざま)(大友康平)、寡黙なバーのマスター伝兵衛(でんべえ)(岸部一徳)など、癖の強い人々と出会い、大いに翻弄され、あげく難事件に巻き込まれていく・・・。 やがて、太郎は覚醒し、明智小五郎や怪人二十面相など、乱歩作品お馴染みのキャラクターが躍動する物語を生み出していく。